薬局を拠点に健康づくり

指導風景

【概要】

参加者には、歩数計を毎日つけてもらいます。体組成は、自宅で毎日一定の時間にご自分の体組成計で毎日測定します。2週間に1度、宮川薬局に来店する前に、体組成計から歩数計にデーターをご自分で転送してもらいます。どうしても自分で転送できない人には、体組成計も持ってきてもらうことにしました。持ってきてもらった歩数計をUSBケーブルにつないで、データーを転送します。参加者の体力に合ったプログラムが最初に提供されていますので、それに対する実績レポートが薬局に返ってきます。それに基づいて、食事も含めた指導をします。

 この方式を確実にこなせば、体脂肪が減少し、筋肉率が増加することは、筑波大学で証明されています。ただし、検証はどこかの事業所とか保険組合とか集団を対象にしてやっていたのです。ではこれから、広く国民に広めていくにはどうすればいいか、ということで筑波大学ではまずコンビニを頭に描いたそうです。人は集まるし、端末機をおいておけば勝手に参加者がデーターのやり取りをやってくれるだろうと。しかし、そこで問題なのは、指導する人がいないということです。

 過去に、膨大な予算を使って、参加者を募り、パソコンなどの使用機器を住民に配り、データーを送っていただくと、メールでお答えしますというシステムで実施したことがあるが、100%のひとが途中で飽きてしまって継続が不可能だった。

 エビデンスに基づいた運動を薬局を拠点に地域住民にやってもらえば、継続は出来るし、運動だけでなく広く何でも相談できるはずだということで、日本で初めて、薬局でやりはじめました。(2009/3/4地元の新聞で紹介)

2009年7月28日に、宮城県版でTV放映。翌29日に東北6県版が放映され、8月25日、全国版としてTV放映されました。こういう試みが、薬局を拠点に地域の人たちの健康づくりに関わっているというのが、珍しかったのだと思います。

放映の最後の締めの言葉でも言っていますが、これが日本中に広まれば、医療費の削減に確実につながっていく可能性があります。

今は国の予算を使ってやっている事業ですが、これを自費で歩数計を買ったりしてでも参加者がやっていけるか、またサポートする薬局が、目に見えた利益のない煩雑な仕事をやっていけるか、それが今後の課題だと思います。

仙台ウェルネスファーマシークラブ 第1回評価会


身長測定問診と血圧測定体組成測定血液採取握力測定

2009年9月から始まった仙台ウェルネスファーマシークラブの第U期、9月4、5、6日には第1回評価会が開催されました。問診、血圧測定、身長測定、体組成測定、血液採取が行われ、軽食の後、会場を移して体力測定を開始。狭い部屋から広々とした体育館に入っただけで気分が良くなり、「昔嗅いだ体育館の匂いだわ」という人もいました。どういう匂いでしょうか? 汗臭い匂い? ワックスの匂い? マット運動のマットの独特の匂い? 準備運動、握力測定、10m障害物歩行、長座体前屈、2分間腿あげ、上体起こし、開眼片足立ちの6種目です。2分間の腿あげはけっこうキツク、途中で休む方も何人かおられました。年齢の高い人にはつらそうで、頑張り過ぎて具合い悪くなる人が出なければいいなと思うくらいでした。しかし、これらの体力測定種目は、高齢者の体力測定用にとエビデンスが確立されたものだそうで、何の心配もなかったようです。久々の運動で、身体中のあちらこちらが痛んだ人もいたのではないでしょうか?



2分間腿あげ10m障害物歩行上体起こし
     「仙台ウエルネスファーマシークラブ」が「ウェルファクラブ」と名前を変えてスタート

評価会の流れ 
上記の評価会も第3回を迎え、みなさん多少の差はあっても、ウォーキング+筋トレ+食事で効果が出てきています。第1回評価会の時に「上体起こし」すなわち腹筋運動がゼロだったひとが、何と第3回評価会で10回以上もできるようになった方たちが続出。その結果を見て、また刺激になり運動を継続できるといういい刺激になっています。筋肉は90歳まで鍛えると太くなるそうです。これからもずっと運動を継続してください。

ウェルファクラブ


左の写真をクリックすると「評価会の流れ」がご覧になれます。


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