●アスコルビン酸 ビタミンCのこと。果実や野菜など天然植物中に広く存在している。化粧品を酸化による変質から防止する目的で用いられる。 |
●グリチルレチン酸ステアリル 漢方薬の原料として知られる甘草の根から得られる成分。油脂類に溶けやすいことから、クリームなどに消炎や保湿の目的で用いられる。 |
●パルミチン酸K パルミチン酸のカリウム塩。起泡・洗浄・湿潤・乳化などの作用があり、石けん・シャンプー・洗顔料などに使用される。 |
●アラントイン 細胞増殖作用があり、表皮組織を形成し創傷を治癒するため創傷・皮膚潰瘍・湿疹などの皮膚疾患にも用いられる。 |
●結晶セルロース 木材・綿・麻などの植物の細胞膜の主成分であるセルロース(繊維素)を加水分解し精製した微結晶のセルロース粉末。乳化安定剤・粘度調整剤・結合剤のほか粉末化粧品の固化防止剤として使用される。 |
●PCA−Na 皮膚のNMF成分(天然保湿因子)の一つ。保湿効果に優れ、安全性も高いのでクリーム・化粧水などの基礎化粧品やシャンプー・石けんなどに用いられる。 |
●アルギニン タンパク質を構成する塩基性アミノ酸。皮膚保護の役割や水分調節を目的に用いられる保湿成分。この他脂肪酸と石けんを作り、洗浄剤としても用いられる。 |
●ジグリセリン グリセリンを2分子結合させたもの。グリセリン同様に保湿剤として用いる。 |
●ヒアルロン酸Na 皮膚真皮中に存在する保湿成分。化粧品原料としては、ニワトリのトサカから得られる動物由来のものと、微生物を用いる発酵法により得られるものとがある。保湿性に優れ、皮膚にはりを与えなめらかにする効果があり、クリーム・乳液・美容液などに用いられる。 |
●塩酸ピリドキシン ビタミンB6のこと。にきび・皮膚炎・湿疹など各種皮膚疾患の予防、肌荒れ・痒み・ふけ及び日やけ等の防止に使用される。 |
●水酸化K 水に溶かすとアノレカリ性を示す成分 で、製品のpH調整や脂肪酸と石けんを作り洗浄剤として用いられる。 |
●ベヘニルアルコール ナタネ油から得られる白色ロウ状の油性成分である。クリームなどの乳化を安定化させたり、口紅やスティック類の温度耐性を良くする目的で用いられる。 |
●海塩(海水ミネラル成分) 「海水乾燥末」ともいう。海水を精製処理後、濃縮乾燥し、塩化ナトリウムを半分以下に減塩した無機塩の混合物。ナトリウム、カリウム、マグネシウム、そのほか多数の微量イオン成分が含まれ、保湿や新陳代謝促進の目的で基礎化粧品、ボディ用化粧品、浴用剤に用いられる。 |
●水添レシチン 大豆から抽出したリン脂質に水素添加し酸化安定性を増した成分で、天然の界面活性剤として広く使用されている。 |
●ホホバ油 植物性の液体ロウ成分。酸化安定性に優れ、皮膚になじみやすく、さっぱりとしているので、クリーム・乳液・口紅などに用いられる。 |
●加水分解シルク 蚕の絹繊維を構成する蛋白質フィブロインを加水分解して得られる可溶性蛋白質で、皮層や毛髪に対する吸着性や浸透性に優れているので良好な保湿効果が期待できる。 |
●スクワラン 皮脂を構成する成分でもある炭化水素(スクワレン)を還元して得られる油性成分。スクワレンに比べて安定性がよく、さっぱりとした感触で肌になじみがよい。 |
●マンニトール 自然界に最も多い糖アルコール。においはなく清涼な甘味を有する。耐湿性で爽快な甘味のあることから食品甘味料の他に、チューインガムや飴類の粘着防止にも利用される。 |
●褐藻エキス 褐藻類に属するヒバマタ属・コンブ属などから得られるエキス。保湿効果や皮膚再生効果がある。 |
●ステアロイルグルタミン酸Na 高級脂肪酸の一つであるステアリン酸とアミノ酸であるグルタミン酸からなる成分。適度な起泡力と洗浄力を持ち、皮膚に対して非常に温和な界面活性剤で洗顔料やシャンプーなどに用いられる。 |
●ミツロウ ミツバチの巣から得たロウを精製したもの。ミツロウは成形しやすく、柔らかい感触を与えて融点を高め、他の油脂やロウ・着色剤などを均質化し分散する作用がある。 |
●感光素201号 殺菌成分シアニン系の色素で、黄色ブドウ状球菌・大腸菌等の細菌やかびなどに対する抗菌力があり、皮膚の清浄・整肌・保護するために、にきび肌用化粧品に配合される。 |
●セラミド3 酵母抽出液由来の細胞間脂質類似物質。細胞間脂質は角質細胞のすき間を埋めて水分の蒸散を防ぐことが知られている。 |
●ミリスチン酸 ヤシ油やパーム核油から得られる高級胎肪酸。石けんの原料として広く用いられる。 |
●キサンタンガム 微生物由来の酸性多糖類で、天然ガム質の増粘剤としてすぐれた使用感を有しており、広く化粧品・食品用として使用されている。 |
●ソルビトール 広く動植物に存在する保湿成分。製品の水分蒸散を防ぐと共に、皮膚表面の水分を保持するために用いられる。皮膚にうるおいを与え、しっとりとした感触を与える。 |
●ミリスチン酸K ヤシ油やパーム核油から得られる高級脂肪酸の一種であるミリスチン酸のカリウム塩。おだやかな洗浄性で泡立ちも良い石けん成分として広く用いられる。 |
●グリコール酸 サトウキビや未熟なブドウの実や葉などに存在する成分。製品の水分蒸散を防ぐと共に、皮膚表面の水分を保持するために用いられる。 |
●トコフェロール ビタミンEの一種。化粧品を酸化による変質から防止する目的で用いられる。また、血行促進剤としても用いられる。 |
●メチルグルセス−10 メチルグルコシドに酸化エチレンを付加重合した粘性液体。保湿効果、コンディショニング効果があり、クリーム・乳液・化粧水・シャンプー・リンス・ファンデーション等に使用される。 |
●グリセリン 製品の水分蒸散を防ぐと共に、皮膚表面の水分を保持するために用いられる。皮膚にうるおいとしっとりとした感触を与える。 |
●トリメチルグリシン 別名ベタイン。NMF成分(天然保湿因子)の一つで、皮虜にうるおいを与え、なめらかに保つ。安全性が非常に高く、化粧水などの基礎化粧品やシャンプー・石けんなどに幅広く用いられる。 |
●リボフラビン ビタミンB2のこと。黄色の結晶で、ビタミンB複合体のうちの耐熱性成長促進因子。肌荒れ・唇荒れ・にきび・ふけ防止に使用される。 |
●グリチルリチン酸2K 漢方薬の原料として知られる甘草の根から得られる成分。急性や慢性の皮膚炎に外用薬として用いられる。化粧品には水に溶けやすいことから化粧水や乳液などに幅広く使用されている。 |
●パルミチン酸 パーム油やモクロウから得られる高級脂肪酸の一つ。クリームなどの油性成分または石けん・洗顔料の原料として用いられる。 |
●リン酸アスコルビルMg ビタミンCを安定化したもので、かつ皮膚に吸収されやすいビタミンC誘導体である。 |